大事な社員として受け入れる姿勢が
外国人技能者の活躍を支える
代表取締役
青山 巧 氏
青山社長が率いる株式会社大智建設では、文化や価値観の違いに配慮した採用やサポート体制を整えることで、外国人労働者が安心して働ける職場環境を作り上げてきました。青山さんが感じる彼らとの向き合い方、そして職場での取組みについて伺いました。
文化や価値観の違いを理解することは大事
受け入れた外国人を育てるうえで気をつけていることはありますか?
当社ではベトナム人を受け入れていますが、彼らは日本人と比較して自尊心が強い印象です。また、キャリアではなく、年齢を重視する人が多いのも特徴のひとつといえます。年上のベトナム人には仕事ができる、できないに関係なく気を使うので、チーム編成によっては人間関係が難しくなってしまう場合があります。その点は考慮してあげないと仕事に支障が出てくるので気をつけています。
国民性を理解することは必要ですね
もうひとつは、日本人と比べて計画性なく動いてしまう人が少なくないところです。一緒に仕事をしていると、常識的に考えれば危険なことでも平気でやってしまうことがあります。日本人の場合だともう少し慎重になって、一歩踏みとどまると思うのですが、ベトナム人には「なぜそれが危険なのか」をしっかりと伝えておくことはとても大事です。
その点について工夫していることはありますか?
ベトナム人だけを集めて、安全面について話し合うミーティングを月一回のペースで行っています。鳶(とび)は職業上、高所で危険な作業を行うので、ほかの職種よりも安全上のルールや危険回避の方法を徹底させないと命を落としてしまいかねない。しつこいくらいに繰り返し教育しています。
条件が悪い会社に良い人材が来るわけがない
優秀な人材を採用するために工夫していることはありますか?
たまに「昔ほど優秀な外国人材が入ってこない」といった声を聞くのですが、おそらくその会社に原因の一端があるように思えます。最近は、日本の企業の労働条件や環境などをベトナム人同士でSNSを使い、広く共有しているという話を聞きます。当然、条件が悪いところに人はやってきません。つまり、条件や環境をある程度の水準にしないと、優秀な人材の採用は難しいといえるでしょう。当社もその点は努力しています。
面接で特に注視しているところはありますか?
鳶(とび)は高所で作業するので、私は身体能力を見ています。面接では物を担がせて、平均台を渡ってもらっています。どんなに力持ちでも、バランス感覚がないと台から落ちてしまうので、そこでの感覚の良し悪しは特に判断基準にしています。
「日本に来てよかった」と思える会社にしていきたい
受入れを続けるなかで心がけていることはありますか?
特定技能外国人でも技能実習生でも、大事な我が社の社員です。日本人と同等の仲間だという意識で雇用しないと駄目だと思っています。たまに、外国人が失踪してしまった、という話を聞きますが、それは不満があったということ。環境や条件も含めて「日本に来てよかった」と思える会社にしていきたいです。
たしかに会社の魅力づくりは大切ですね
それには、受け入れる企業が彼らのことをきちんと理解していないと、さまざまなトラブルにつながってしまいます。文化や生活の違いを学んだうえで、日本人、外国人に関わらず、親身になって人材を育てていく姿勢が何よりも大事ではないでしょうか。
(2024年10月25日取材)
