株式会社長井工務店

腕のよい職人たちから高い技術を習得し
胸を張って働いてほしい

2024.02.01

#VOL.04 #受入事例 ベトナムネパール東京都PICK UP
株式会社長井工務店

東京都にある株式会社長井工務店では、2015年から受入れを開始し、現在もベトナム人やネパール人を雇用しています。今回は、同社代表の長井さんとベトナム人のチィエウさんの声をご紹介します。 (2023年10月31日取材)

企業プロフィール

所 在 地: 東京都立川市富士見町2-11-16
事業内容: 企画開発/建築/リノベーション/RC など
従業員数: 40名 (内:特定技能1名 技能実習2名 ベトナム人、ネパール人)
Website: https://www.nagai-komuten.jp
初期導入:

寮の確保 Wi-Fi環境 現場への送迎車 必要な生活用品一式(家具、家電 など) 自転車 弁当箱 生活指導員の採用

給与イメージ

  • 特定技能(月額基本給)
    約25万円〜
  • 技能実習(月額基本給)
    約19万円
    ※技能習熟等に応じた昇給あり
株式会社長井工務店 代表取締役 長井 守 氏

受入企業 Interview

代表取締役
長井 守

受入れを決めた理由は?

 型枠の仕事はチームで進める作業が多いので、定期的に人材を確保できる受入れとは相性がよいと思っています。受入れ前にベトナムの教育機関に視察へ行ったところ、現地で型枠大工の教育をしっかりとしていたので、「これなら大丈夫」と受入れを決めました。

受け入れて良かった点は?

 ベトナム人は本当に真面目で、仕事を覚えようとする意識も高い。また、現場では日本人の職長や先輩たちに自分から歩み寄ってもいきます。そうすると、日本人もそれに応えようと熱心に教えるので、社員たちはお互いに協力しながらとてもよい雰囲気で仕事をしています。

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受入れ後の工夫や、気をつけていることは?

 目の届く場所で生活してもらったほうが何かと便利だと思ったので、自社ビルの上階を寮にして入ってもらいました。結果的に、仕事から戻ってきた日本人社員が彼らの部屋へ立ち寄るなど、交流が深まったので正解だったと思います。あとは、言葉を早く覚えてもらうために、週末にボランティアで日本語を教えている地域の語学教室へ通ってもらっていました。

株式会社長井工務店

導入予定の企業へメッセージをください。

 特定技能制度ができて、日本でより長く働けるようになった今、短時間で詰め込み式に教えるのではなく、時間をかけてじっくり教育していくことが可能になりました。こうなると、それぞれ目標を持ってやってくる外国人が安心して働き、生活できる環境づくりを考えることが大切になります。ぜひ長期的な育成を視野にコミュニケーションを取ってほしいですね。

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現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能2号のチィエウさんとRC事業部 部長の吉川さん、RC事業部 課長の神田さんにお話を伺いました。

チィエウさん
私たちの受入れに力を尽くしてくれた会社の役に立ちたい

 型枠職種として国内初の特定技能2号となったのがチィエウさんです。とても気遣いができると評判で、来日当初には「お世話をしてくれている吉川さんを自室に招いてベトナム料理をごちそうさせてもらいました」。これには吉川さんも感動したそうです。今の目標は「より難しい仕事を任されること」。会社へ恩返しをするためにさらなる高みを目指します。

吉川 彰慶さん
礼儀正しくて気遣いもできる、彼ならもっと活躍できるはず!

 チィエウはコミュニケーション力が特に高くて、現場では気づくと他業種の人たちと仲良くなって、笑い話をしているんです。見ていると話好きで物怖じしないですし、礼儀もきちんとわきまえています。目上の人に対する気遣いもしっかりしている。それが自然にできているので、何も心配事はありません。今の調子でいけばもっと活躍できると確信しています。

神田 敏和さん
寮での語り合いが今のチームワークにつながっています

 ベトナムから彼らが来てくれたことで、まず変わったのが社内の雰囲気です。彼らがつたない言葉でも一生懸命話しかけてくれるので、その場が明るくなるんです。私たちも仕事後に寮へ行っては談笑していました。仕事で注意した時もビールを持って部屋へ行っては、改善策について語り合ったものです。そうした時間がチームワークを育んでいったのだと思います。

掲載号

Visionista/VOL.042024|winter

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