素直に努力を続ける、
手放したくない優秀な人材たちです
東京都にある株式会社ダイヤテックでは、2017年から受入れを開始し、現在も多くのインドネシア人を雇用しています。今回は、同社代表の内山さんとインドネシア人のワフィーさんの声をご紹介します。 (2023年5月30日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 東京都江戸川区東葛西4-18-6 |
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事業内容: | 鉄筋工事業 など |
従業員数: | 21名 (内:特定技能1名 技能実習4名 すべてインドネシア人) |
初期導入: |
寮の確保 生活家電 生活用品 自転車 Wi-Fi環境 生活指導員、通訳、講師の採用 など |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約23.7万円 - 2022年からの技能実習(月額基本給)
約18.3万円 - 他の技能実習(日給月給制)
約19.8万円
受入企業 Interview
代表取締役
内山 巧 氏
受入れを決めた理由は?
10年ほど前までは一般求人・高校求人を継続していたのですが、雇用してもなかなか定着しないことや、そもそも応募自体が減少するといった状況で、求人採用をあきらめてしまいました。その代わりとして、2017年に仕事仲間の勧めで外国人を受け入れたのがスタートです。
受け入れて良かった点は?
予想以上のスピードで戦力になってくれたことです。最初は言葉の違いに不安はありましたが、逆を言えば問題はそれだけ。それに、鉄筋は基本的に体力仕事なので、一度流れをつかんでしまえばそれほど指示は難しくありません。実際に、今も問題なく働いてくれています。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
最初は道具の名前を翻訳したテキストを用意していました。そして、現場では実物とテキストを見ながら、「これはこれのことだよ」と、何回も繰り返し説明しました。しかし、それでも2、3日経ってから「あれを持ってきて」と指示を出すと、違うものを持ってくる。それならばと、今度は絵に描いて説明するなど、とにかくわかりやすく指示を出すようにしていました。
導入予定の企業へメッセージをください。
何よりも大切なのはコミュニケーションだと思うんです。私も立場としては社長ですが、彼らにとっては父のような存在でいたいと思っています。今はSNSでやり取りが簡単にできるので、いつでも彼らの相談に乗れるように、グループを作って私もたまに参加しています。帰国した人もコメントをくれることもあって、うれしいですね。みなさんにもおすすめです。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能1号のワフィーさんと取締役部長の小林さんにお話を伺いました。
ワフィーさん
いつかバイクの部品の販売店を開いて、家を建てるのが夢なんです!
現場では配筋作業を担当しているワフィーさん。家族への仕送りのほかに、いつか好きなバイクの部品を販売するお店を開いて、家を建てるといった夢を持って19歳の時に来日しました。今では日本での生活にも慣れ、休日にはサイクリングを楽しんでいます。「温泉に行ったこともあります。開放感があって最高ですが、全裸はまだちょっと恥ずかしくて。海パンを履いて入りました」。まだ若く、充実した日々を過ごしながら、夢を叶えるために今日もがんばっています。
小林 光夫さん
毎日努力を積み重ねる、手放したくない人材です!
最初に接した時は、日本人の若手と比べても負けず劣らず、やる気のある人だと感じました。指示されたことには前向きに、とにかく素直に取り組んでくれます。私たちの仕事は重い鉄筋をかついで現場のなかを運んで回ることも少なくありません。それでもつらい顔を見せることなく、がんばって働いているのを見て、本当に感心しました。そうした努力の積み重ねを見ているので、今ではもう手放したくない人材です。