当社で身につけた技術を
我が国で十分に発揮してもらいたい
山形県にある株式会社ヤマコンでは、2000年から受入れを開始し、現在も多くの外国人を雇用しています。今回は、同社関東支店支店長の柏倉さんとベトナム人のホアンさんの声をご紹介します。 (2023年5月24日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 山形県山形市十文字天神東770 |
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事業内容: | コンクリート圧送工事/給排水設備工事/防水工事 など |
従業員数: | 193名 (内:特定技能3名 技能実習13名 すべてベトナム人) |
Website: | http://www.yamacon.jp |
初期導入: |
寮の確保 エアコン・Wi-Fi環境 必要な生活用品(家具、家電 など) |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約28万円(固定給)
※技能・日本語習熟に応じた昇給あり - 技能実習(月額基本給)
約18万円
受入企業 Interview
関東支店支店長
柏倉 剛志 氏
受入れを決めた理由は?
人材不足への不安から中国人を受け入れたのがスタートです。その後、ベトナムの建設会社と協力関係ができ、同社から「社員に日本の技術を学ばせたい」という依頼があったことから、実習制度を利用して継続的に同社の人材を受け入れるようになりました。受入れが安定したほか、国際協力にもつながり理想的な提携でしたが、コロナの影響で今は一般公募で受け入れています。
受け入れて良かった点は?
現場で見ていてまず驚かされたのが、とにかく素直なことと、並外れた勤勉性の高さでした。どんな作業に対しても「早く覚えたい」という前向きな姿勢を非常に感じたものです。すると、他の日本人従業員も感化されて、全体的に仕事への向き合い方が変わっていったと思います。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
受入れ当初は、安全に関しては非常に気を使いました。例えば、現場内の安全看板に書かれている「足元注意」「落下物注意」といった言葉は、現場に入る前にしっかりと理解させています。とはいえ、日本語だけで伝えるのは正直、とても難しい。そこで、ベトナム語とイラストを使い、紙芝居方式で繰り返し意味と読み方を伝えるといった工夫をしていました。
導入予定の企業へメッセージをください。
我々の作業は力仕事であり、現場では常に2、3人の人手が必要です。応援として現場間を行き来することもある中で、特定技能外国人は他の現場が忙しそうだと「自分たちの現場から誰か応援を向かわせて」と自発的に提案してくれることがあり、とても助かっています。そんな仲間思いの彼らから日本人が刺激を受けないわけがありません。気づきや学びという点でも大活躍してくれるはずです。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能1号のホアンさんと管理部係長の湯本さんにお話を伺いました。
ホアンさん
家族を大事にする国の人間同士、もっと楽しくやっていきたい!
社内では「仕事のできる先輩」として頼りにされているホアンさん。工務主任として現場を仕切りながらも、明るい性格から場を盛り上げる存在です。旧正月には自身が企画した、日本人を招いてベトナム料理を振る舞う食事会も主催しています。「ベトナム人は何よりも家族を大事にしますが、日本人もきっと同じ。それなら仕事以外でも仲良くなれるはず。職場の雰囲気が明るいほうが、人生も楽しいですから」。そんなホアンさんの周りは笑顔でいっぱいです。
湯本 亜久里さん
努力家のベトナム人のみなさんから見習うべきことは本当に多い
ホアンさんは日本語が堪能で、コンクリート圧送の技能検定1級にも合格し、工務主任として現場監督との打ち合わせも一人で行う優秀な方です。そもそもベトナム人は努力家が多く、異国の地でもがんばれる方たちなので、見習う点は非常に多い。また、価値観や文化も違うので、接していると考え方に柔軟性が生まれるだけでなく、社内に多様性をもたらしてもくれます。そう考えると、受入れは良いことだらけです。