評価基準を見える化したことで、
より一層努力してくれるようになりました
RC 事業部 部長
吉川 彰慶 氏
世話役として外国人をサポートしている吉川さん。「難しい仕事にも挑戦したい」という外国人の声をきっかけに、「力量評価表」を作成。評価基準を明確にした途端、外国人たちがより一層努力し始めたとか。詳しくお話を伺いました。
面接ではコミュニケーション能力を確認
採用の際に注目していることはなんですか?
特にこだわりはないですが、型枠の仕事はグループ行動が中心なので、我が強すぎて連携がとれないと難しいと思います。そこで面接では、「先輩と一緒に作業できる?」「寮では同僚と同じ部屋になるかもしれない」と話し、快く受け入れてくれるコミュニケーション能力が高そうな人を主に採用しています。
実際に現場などでよい人間関係を構築できていますか?
受け入れたばかりの頃、私が指示しなくても現場の人たちにあいさつし、話しかけているのを見て「これなら大丈夫」と思いました。歩み寄ってくれば、職人さんたちは他社の人間でもかわいがってくれます。当社で働く外国人は、その点では問題なく馴染めています。
技術面や社交性、言葉遣いなどを総合的に評価
彼らが働くうえで工夫したところはありますか?
受入当初は、彼らの力量がわからなかったこともあり、どうしても単純作業が多くなりがちでした。すると、「もっと難しいことにも挑戦したい」という声が上がって、何度か話し合いを行いました。そこで私は、きっとこのままだと彼らもストレスを抱えたまま働くことになると思い、徐々に作業レベルを上げていきました。
評価で工夫していることはありますか?
評価の目安として「力量評価表」を作成しました。技術面や社交性、言葉遣いなど総合的に評価できる内容になっています。面談では項目を一つずつ確認しながら「あなたはこれができているけど、これが足りないよ」と説明します。そうすると、本人たちも何をがんばればよいかが理解でき、より一層努力するようになりました。
働く意欲が向上したのですね
はい。それに「私はあの人よりもがんばっている」といったあいまいな理由でのクレームが少なくなりました。また、難しいことに挑戦しようという姿勢も見えてきた。例えば、日本語能力試験です。私が「日本語をがんばってほしい」と言っても、なかなか動いてくれなかったのですが、評価につながるとわかった途端、俄然やる気を出したのには驚きました。
外国人からの「おもてなし」に思わず感動
仕事中の接し方で気をつけていることはありますか?
言葉遣いには注意しています。普段のコミュニケーションで、日本語がわからず意思疎通がうまくいかないこともあります。そんな時は「わからなければわからないでいい」くらいの気持ちで話すようにしています。そこで何度も繰り返し語気を荒く説明してしまうと、彼らに「責められている」と勘違いさせてしまいます。次から聞きづらくなっても困るので、強い口調にならないようには気をつけています。
彼らとの交流で印象に残っていることは?
ある日のこと、来日したばかりのベトナム人が「私たちの部屋に遊びに来てください」と、招待してくれたことがありました。寮の部屋へ行ってみると、母国の料理を作ってくれていて、お酒まで用意してある。まだ給料を支払う前のことで、お金もそれほどないはずなのに、おもてなしをしてくれて。そんな気持ちのいい彼らと一緒に働けることに感動したのを覚えています。
(2023年10月31日取材)
