株式会社守谷鉄筋
杉浦 英統 氏

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朝から読めない図面と向き合う
そんな努力家ばかりです

2024.08.01

#VOL.05 #受入事例 インドネシア東京都

専務
杉浦 英統

杉浦さんは、職長としてともに汗を流すことはもちろん、現場への送迎も担当するなど、一日のほとんどを外国人たちとともに過ごしています。そんな杉浦さんだからこそ気づける、彼らの何気ない努力や心の機微があるそうです。

あいさつさえしっかりできれば何かあった時に助けてもらえる

普段のコミュニケーションで気をつけていることは ありますか?

 とにかく少しでも会話をしようと心がけています。例えば、朝礼の前に5分、10分の時間があったら、「調子悪いところはないか?」「今日はこんな作業だね」と、話しかけています。それぞれ性格も違うので、相手によって話の内容や声の掛け方も変えるといったこともしています。

現場には馴染めていますか?

 問題なく馴染めていると思います。私からは、「現場にいるすべての人にあいさつだけはするように」と伝えています。こちらから話しかけるだけでも、顔を覚えてもらえますし、何かあった時に気にかけてくれることもあります。まずは「おはようございます」と「お疲れ様です」を覚えるように指導しました。

仕事ぶりはいかがですか?

 基本的に何事にも一生懸命に取り組んでくれています。例えば現場へ行くと、まだ読めないのに図面を開いて確認しているのを見かけます。彼らなりに覚えようと努力しているのでしょうね。鉄筋の仕事は計算もしなければならないのですが、それも勉強して今ではほとんどの人が問題なくできています。

宗教上の都合もあるがそれほど問題なく生活できている

文化の違いを感じたことはありますか?

 イスラム教徒は「ラマダン」という日の出から日没まで断食をする期間があります。その間に、来日しているイスラム教徒同士で集まりがあるらしく、突然「集会があるので休みがほしい」と言われ、驚いたことがありました。どうやら社長には伝えていたらしいのですが、私が聞いたのは休暇希望日の3日前で本当に慌てました。でも、宗教上の理由なのでしっかり休んでもらいました。

戒律で食べられないものもあるとか

 当社で働くインドネシア人は意外と自由になんでも口にしています。私の行きつけの居酒屋にも連れて行くのですが、魚介類や牛肉などなんでも「おいしい」と言って食べていて、見ているこちらが気持ちいいくらいです。特に好きなのがエビで、お店には事前に大量に仕入れてもらっているのですが、売り切れになる勢いで食べています。

仕事中に母親に電話気づかずホームシックに

コミュニケーションで気をつけていることは?

 安全第一なので、怪我をしてほしくない思いから時には大声で注意することがあります。ただ、こちらが思っている以上に萎縮していた人がいました。詳しく話を聞いたら、彼はホームシックになっていたようで、それに気づいてあげられなかった。その経験から、精神状態なども気にかけるようになりました。

普段から注意深く見てあげることも大事?

 そうですね。振り返ると、その外国人は休憩中に母親へ電話していたようです。つまり、ちゃんとサインは出していたということ。私たちが注意深く見ていれば、ケアしてあげることもできたはずです。それからは少しでも様子がおかしければ、声をかけ話すようにしています。大きな反省点として、とても印象深い経験でした。

(2023年6月28日取材)

掲載号

Visionista/VOL.052024|summer

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