論語と決算書で育てる
国籍を越えた全員参加の経営
滋賀県のエムズホールド株式会社では、2016年から受入れを開始し、現在も多くの外国人を雇用しています。今回は、同社代表の前田さんとインドネシア人2名の声をご紹介します。 (2026年1月10日取材)
企業プロフィール
| 所 在 地: | 滋賀県草津市木川町1595 |
|---|---|
| 事業内容: | 仮設足場設置工事/外装塗装・リフォーム全般工事 など |
| 従業員数: | 11名 (内:特定技能4名 技能実習2名 すべてインドネシア人) |
| Website: | https://mshold.com/ |
| 初期導入: | 社宅の確保 電化製品 Wi-Fi環境 お祈りができる環境 勉強会の実施 |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約19万円
※職能手当、資格手当、家族手当、役職手当、運転免許手当等を支給 - 技能実習(月額基本給)
約19万円
受入企業 Interview
代表取締役会長
前田 武憲 氏
受入れに注力したきっかけは?
2024年に体制が大きく変わる出来事がありました。そこで日本人中心の組織から発想を転換し、インドネシア人だけのチームで成功させようと決めました。最初は不安でしたが、実際に現場を任せてみると会社に一体感が生まれ、周囲からも「外国人の方たちがすごいね」と言われることも増え、結果的に転機になったと感じています。まさにピンチはチャンスでした。
外国人に役職を与える理由は?
役職を持つことで人は成長すると考えています。責任を与えることで視座が上がり、後輩の目標にもなる。体制が変わったタイミングで、外国人社員にも積極的に係長、課長と段階的に役職を任せることを決めました。現場の段取りや労務管理も担ってもらい、数字や時間の意識も共有しています。
受入れ後に行っている取組みは?
6年ほど前から「ゴミレンジャー」という活動を続けています。週1回、早朝に社員全員で地域のごみ拾いを行う取組みです。きっかけは「見つけたら拾う。徳を積む」という教えからでした。ただの清掃活動にしたくなかったので、あえて戦隊モノの衣装を着て行っています。続けるうちに地域のお祭りにも呼んでいただくようになりました。売名ではなく、学びのために始めましたが、結果的に会社の一体感をつくる大切な時間になっています。
地域活動にも積極的なのですね
受入れについての理解を広げるため、毎月「社内新聞」を発行しています。もともとは、インドネシアにいるご家族へ子どもたちの働く姿を伝えたいという思いから始めました。現在は請求書に同封したり、商工会議所の広報誌に折り込んでもらったりして、取引先や地域へも発信しています。現場の様子をそのまま伝え、外国人受入れは特別なことではないという空気をつくることも、当社の役割だと考えています。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍するインドネシア人のアアーさん、カルノさんにお話を伺いました。
アアーさん
夢ある日本で学び、将来は母国で会社をつくりたい!
日本は夢がある国と感じて来日しました。将来の目標は社長になることで、インドネシアには日本のような足場材がほとんどなく、「この技術を学べば母国で活かせる」と考え、建設業を選んだとか。現在は課長として現場をまとめる立場にあり、決算書の勉強を通じて利益や経費の考え方を学んだことで「会社やみんなのために」という意識が強くなったそうです。
カルノさん
同じインドネシアの仲間たちと働く毎日は楽しいです
桜や雪を見てみたいという思いから、日本に興味を持ったカルノさん。日本の現場は時間管理や作業の進め方が厳格で、最初は戸惑いもあったそうです。それでも決算書の勉強を重ねるなかで、売上や利益が自分たちの働きと結びついていることを理解しました。現在は係長として図面作成も任され、責任も増えています。「毎日が楽しい」と笑顔で語ってくれました。




