逆の立場を想像し彼らの覚悟に対して
敬意を払うことが大切
愛知県の協立工事株式会社では、2022年から受入れを開始し、現在も多くの外国人を雇用しています。今回は、同社代表の中村さんとベトナム人2名の声をご紹介します。 (2025年9月30日取材)
企業プロフィール
| 所 在 地: | 愛知県安城市桜町3-18 |
|---|---|
| 事業内容: | 土木工事業 |
| 従業員数: | 45名 (内:特定技能4名 技能実習9名 ベトナム人、ネパール人) |
| Website: | https://kyouritukouji.com/ |
| 初期導入: | 寮の確保 電化製品 エアコン テレビ |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約26万円
※技能習熟等に応じて昇給あり - 技能実習(月額基本給)
約20万円
受入企業 Interview
代表取締役
中村 義幸 氏
実際に受け入れてみた印象は?
言葉も文化も違う国へ飛び込んでくる。その“覚悟”には本当に頭が下がります。特に1期生は、頼れる先輩もいないなかでの来日ですから、なおさらです。その覚悟に対してまず敬意を払うことが大事だと感じています。2期生以降は先に来た仲間の存在が心の支えになるので、徐々に馴染んでいきますが、それでも異国で働くという決断は並大抵のことではありません。
言葉の壁でトラブルはありましたか?
職人から「言葉がうまく伝わらない」とクレームが来たこともありました。でもそうした時に思うのが「逆の立場ならどうですか?」ということ。日本人にも、ベトナム語で「おはよう」くらい覚えようとする姿勢があっていい。それに、すぐに現場で戦力になるので、時間が解決する部分も多いと感じています。
どのような成長ステップを描いていますか?
中小企業では評価制度が整っていないケースも多いのですが、技能や役割がどの段階でどう待遇に反映されるか、見える化することが重要だと考えています。また、目標となる日本人の先輩も社内にいて、どのレベルに到達すればどのような待遇になるのかがイメージできることも大切です。国籍によって上限を設けることは一切ありません。誰に教わり、誰に憧れるか。建設業の徒弟文化は、今の時代でも彼らの成長を後押しするはずです。
今後の展開を教えてください
少子化により日本の技術者・技能者は確実に不足します。一方で、社会インフラは更新期を迎え、道路や橋、トンネル、上下水道など、膨大なメンテナンス需要が控えています。ロボットやAIが進化しても、最後の仕上げはやはり“人の技術”が必要です。だからこそ、外国人材との協働は不可欠と言えます。さらに、将来母国へ戻る外国人がいれば、現地の建設会社と技術提携する可能性もあるでしょう。日本が得意とする「直す」「長寿命化する」技術・技能は、アジア諸国でも必ず役立つはず。そう思うと夢が広がります。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍するベトナム人のチェウさん、トゥエンさんにお話を伺いました。
チェウさん
建設業は20歳から。安全意識の高さに日本の良さを感じました
ベトナムで20歳の頃から建設業に携わっていたチェウさん。中国やラオスで仕事をした経験もありますが、「どこも監督する人が少なく、危険が多かった」と振り返ります。一方、日本は「スケジュールや手順が明確で、常にチェックしてくれるから安心して働けます」。今もオンラインで日本語学習を続けており、新しい知識を吸収しようと努力を重ねています。
トゥエンさん
重機の運転技術を磨き、妻と日本で長く暮らしていきたいです!
トゥエンさんは母国でも建設の仕事をしていました。「日本の建設業を学んでみたい」と来日し、特に重機の運転に興味を持っていたとか。「バックホウの操作はとても難しく、最初は思うように動かせませんでした」。プライベートでは2021年にベトナム人女性と結婚し、現在は二人暮らし。妻と日本で長く暮らすために、今は特定技能2号試験の勉強中です。




