日本に来て仕事をする、そんな熱意ある彼らを現場リーダーに育てたい
東京都の株式会社守谷鉄筋では、2017年から受入れを開始し、現在も多くのインドネシア人を雇用しています。今回は、同社代表の守谷さんとインドネシア人3名の声をご紹介します。 (2023年5月30日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 東京都北区東十条5-16-2 |
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事業内容: | 鉄筋工事業 など |
従業員数: | 13名 (内:特定技能2名 技能実習5名 すべてインドネシア人) |
Website: | https://www.moriya-tekkin.com |
初期導入: |
寮の確保 エアコンやテレビなどの生活家電 Wi-Fi環境 など |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約24万円
※技能習熟等に応じた昇給あり
※精勤手当、休日勤務手当、残業手当、技能手当は別途 - 技能実習(月額基本給)
約18.5万円
受入企業 Interview
代表取締役
守谷 研 氏
受入れを決めた理由は?
会社の今後を考えたとき、若手の採用がうまくいっていなかったことが悩みでした。そんななか、インドネシアの平均年齢が20代と聞き、純粋にその若さに魅力を感じて、受入れを決めました。また、インドネシアが親日国というのも安心材料の一つではありました。
受け入れて良かった点は?
彼らに仕事を教えることによって日本人従業員が責任感を持つようになってきました。また、やる気も上がったようで、みんながいきいきしています。あとは、私は個人的に彼らからインドネシア語を教えてもらい、少し話せるようになりました。ある意味、彼らは私の先生です。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
受け入れたばかりの頃は、インドネシア人に対して「褒めるときも注意するときも全員一緒に」という育て方をしていました。しかし、一度、ルールを守らない人にみんなの前で強く注意をしたことがあったんです。それがショックだったようで、注意を受けた人は大きくモチベーションを下げてしまい、大失敗しました。今では注意するときは必ず個別に呼んで行っています。
導入予定の企業へメッセージをください。
社長によってはドンと構えて現場に出ない人もいます。でも、私は一緒に現場に出て密に会話をするほうが、彼らと仲良くなれると思っています。言葉の使い方もどんどんと自分に似てきて、そうなると一緒にいて本当に楽しくなるんです。もちろん育成や生活面で受入れ後1、2年は大変だと思いますが、その後はきっと彼らに助けられることのほうが多くなるはずです。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍するインドネシア人3名にお話を伺いました。
ルトフィルさん
憧れの日本で働くのはうれしいこと、母国の味で英気を養っています!
インドネシアでは日本で働くことに憧れを持っている人も少なくないようで、ルトフィルさんもその一人でした。「日本はゴミが道に落ちていないきれいな国です。そんな素敵な国で働けるのはうれしいことです」。現場では鉄筋を組む作業に従事していて、楽しみなのが休日の食事だとか。「渋谷や新宿のインドネシア料理店に通っています。おいしいですよ!」。
ヘンドラさん
休日は趣味のバトミントンでリフレッシュしています!
ヘンドラさんは守谷鉄筋で働く前は、実習生として沖縄で働いていました。でも、残念なことに一緒に来日した他のインドネシア人はすぐに帰ってしまったのだとか。「一人で生活するのはさみしかったですね。でも、今はたくさんの同郷の仲間と働けているので幸せです」。同じ地域に趣味であるバトミントンの仲間もいるそうで「日本人の友達も増えて楽しいです!」。
アグスさん
仕事を覚えるまで付き合ってくれた先輩たちに感謝しています
10代から建設業に興味を持ち、日本で仕事を学ぼうと考え来日したアグスさん。会社の先輩が文字通り、手取り足取り教えてくれたそうで「仕事を覚えるまで付き合ってくれた、本当にやさしい人たちです」と、笑顔で話してくれました。日本に来て驚いたのが物価の高さだそう。「食べ物をお店で食べるにも、値段や税金が高い。もう少し安くしてほしいです(笑)」