日本で自信を持って仕事を続けられる、
一流の人材を育てたい
岐阜県のコンクリートポンプ株式会社では、2001年から受入れを開始し、現在も多くの外国人を雇用しています。今回は、同社社長の加納さんと中国人3名の声をご紹介します。 (2022年12月2日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 岐阜県各務原市大野町6丁目77番地 |
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事業内容: | とび/土工/コンクリート工事業 など |
従業員数: | 25名 (内:特定技能3名 技能実習8名 中国人、インドネシア人) |
Website: | https://gcp-web.jimdosite.com |
初期導入: | 国別の寮の確保 生活家電一式 Wi-Fi環境 自転車 など |
給与イメージ
- 特定技能2号(月額基本給)
約31万円
※技能習熟等に応じた昇給あり
賞与年3回3.8.12月支給 - 技能実習(3号時)(月額基本給)
約22万円
受入企業 Interview
代表取締役社長
加納 岳人 氏
受入れを決めた理由は?
今から約20年前、当社と同じく人材不足に悩んでいた同業他社が中国人を受け入れたのを知り、制度に興味を持ちました。当時は仕事量と従業員数が合っておらず、多忙を極めていたこともあって、従業員の負担を減らしたい一心で同じく中国人の受入れを決めました。
受け入れて良かった点は?
人に教えることは、多くの新しい気づきをもたらしてくれます。外国人も懸命に働いているからこそ、時に仕事の進め方に意見をくれることがあり、それが“当たり前”になっていた作業方法の見直しにつながっています。結果として、会社全体のスキルアップにも役立っています。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
受入れ前に、言葉で苦労するだろうと思い、電子辞書を買いました。でも、役に立ちませんでしたね。そこで当時、岐阜大学にいた中国人の留学生と知り合いになったので、道具の名称を翻訳してもらい、それをまとめた写真付きのファイルを作成しました。その後は、受け入れた一期生がロールモデルとなって後輩に教えてくれたので、それからは育成も楽になりました。
導入予定の企業へメッセージをください。
近年は受入れを始めている企業も増えています。躊躇されている方は、一度受け入れている同業他社に話を聞いてみてはいかがでしょうか。また、受入れ前の準備として、厚生労働省などで用意している、新規入職時の安全衛生教育マニュアルや技能講習補助教材を見てみるのもよいでしょう。当社が受入れを始めた頃よりも環境が整っているので、活用することをおすすめします。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能2号のオウヒさん、カクさん、ブさんの3名にお話を伺いました。
翁 飛(オウ ヒ)さん
夢は日本で家族と暮らすこと。でも、まずは子どもの受験が最優先!
2022年4月に、特定技能2号の在留資格を全国で初めて取得したオウヒさん。家族と一緒に日本で暮らすのが今の目標です。ただ、現在は息子さんが高校受験の真っ最中。「大事な時期なのでまずは進学が最優先です」。日本の学校へ通わせたいかと聞くと「転校や入学手続きなど難しい問題がある。これから調べたい」と話すその表情は、まさに息子を思う父の顔でした。
郝 青松(カク セイショウ)さん
助けてくれる日本人の先輩がいるからこそ、仕事も楽しめる!
生コンクリート圧送の仕事が好きだというカクさんは、約10年前に技術を学びたくて来日しました。現在は二児の父で、特定技能2号の在留資格を取得し、家族を呼び寄せようとがんばっています。愛社精神も強く「難しい仕事を任された時、日本人の先輩が率先して代わってくれるなど、いつも助けてくれる。だから仕事も楽しいです」と笑顔で話してくれました。
武 海明(ブ カイメイ)さん
日本人やインドネシア人と楽しく食卓を囲むのが何よりの楽しみ!
職場では国籍を超えてみんなと仲がいいと話すブさんは、休日に催される同僚とのバーベキューが何よりの楽しみだそうです。「文化や宗教によって食べられるものが違いますが、それでもみんなで食べるとおいしいです」。日本語が得意で、準中型免許は一発合格だったとか。「筆記テストでは96点も取れました!」。今は大型免許取得に向けて猛勉強中です。