株式会社塚田工業

当社の主力は外国人
彼らを職長にまで育てることが急務です

2023.07.01

#VOL.03 #受入事例 中国インドネシア東京都
株式会社塚田工業

東京都を拠点とする株式会社塚田工業では、2005年から(一財)建設業振興基金より研修生の受入れを開始し、現在、中国人、インドネシア人を雇用しています。今回は、同社代表の塚田さんと中国人特定技能1号2名の声をご紹介します。  (2022年12月22日取材)

企業プロフィール

所 在 地: 東京都台東区三筋2丁目14番地2号
事業内容: 建築工事一式請負/建築改修工事/建築設計/左官工事/リフォーム工事 など
従業員数: 31名 (内:特定技能8名 技能実習9名 中国人、インドネシア人)
Website: http://www.ae-tsukada.com
初期導入:

一軒家を購入(現在2軒) 全室にエアコン・ベッド・個人の収納棚 生活家電一式 Wi-Fi(中継器も設置) など 

給与イメージ

  • 特定技能(月額基本給)
    約24.5万円
    ※技能習熟等に応じた昇給あり
  • 技能実習(月額基本給)
    約18.6万円
    ※N2合格者にお祝い金有
代表取締役社長 塚田 真一郎 氏

受入企業 Interview

代表取締役社長
塚田 真一郎

受入れを決めた理由は?

 ゼネコンで勤めた後、35歳の時に実家の会社に戻りました。当時、外注の職人が50人ほどいたのですが、今後少子高齢化が進んでいくことを考えると、このまま何もしなければ当社も人材不足に頭を悩ませることは間違いないと危機感を覚えました。そこで、(一社)日本左官業組合連合会を通じて(一財)建設業振興基金を紹介してもらい、中国人の受入れを始めたというわけです。

受け入れて良かった点は?

 企業規模を保つには、どうしても人員を確保しなければなりません。当社の場合、左官の経験者を募集したこともあり、現地で面接した際に実技を見て「即戦力になる」と確信しました。言葉が通じないことはそれほど問題ではなく、それは時間が解決してくれました。

株式会社塚田工業

受入れ後の工夫や、気をつけていることは?

 即戦力を求めているので、現地では条件として左官仕事の経験者を集めてもらっています。そして、面接には私も同席し、実技もチェックしています。受入企業の多くは日本語レベルを気にしますが、私はそれほど重視していません。経験上、中国人は漢字を読めますし、インドネシア人は事前の語学教育がしっかりしているので、それほどコミュニケーションに苦労しないからです。

株式会社塚田工業

導入予定の企業へメッセージをください。

 外国人だからといって、日本人と比べても技術面は決して劣りません。当社で働く外国人も、言葉の問題さえ解決できれば、一級技能士も問題なく合格するレベルの人ばかりという印象です。これからは行動する企業のみが生き残れる厳しい時代です。私は彼らの育ての親だと思い、一緒に成長していく覚悟です。もし人材不足でお困りであれば、受入れにチャレンジしてみませんか?

株式会社塚田工業

現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能1号として働く中国出身のジョさん、ワンさんにお話を伺いました。

徐 允奎(ジョ インケイ)さん
日本では現場の安全面や、人の真面目さ、やさしさに驚きました

 徐さんが日本で働いてみて一番驚いたのが、現場での安全に対する意識だったそうです。「安全第一という考え方が徹底されていました。それに日本人は仕事に真面目なので、施工の品質も中国とは違いますね」。社長の人柄にも感銘を受けているそうで「お米を支給してくれるなど、いつも私たちの生活を気にしてくれています。それが本当にうれしいですね」。

王 金保(ワン キンポ)さん
建設技術が進んだ日本で、左官についてもっと学びたい!

 中国で左官の仕事に就いていたという王さんは、日本の建設技術が進んでいることを聞き、一度日本の左官を経験したいと考え来日しました。「仕事関係の資料は時間がある時に見直して、技術や知識を習得しています」と、学習意欲が旺盛な努力家です。実は大のカラオケ好きで「下手だけど、歌が大好きなんです」、そう笑顔で教えてくれました。

掲載号

Visionista/VOL.032023|summer

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