不安は見事に裏切られた
彼らは仕事に“本気”なすばらしい人材です
全国を拠点とする山﨑建設株式会社では、2015年から受入れを開始し、現在もフィリピン人とミャンマー人を雇用しています。今回は、中国九州支店管理部長の島村さんとフィリピン人3名の声をご紹介します。 (2023年2月21日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 東京都中央区日本橋富沢町8番6号 |
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事業内容: | 建設機械を使用した土木工事 |
従業員数: | 819名 (内:特定技能22名 技能実習55名 フィリピン人、ミャンマー人) |
Website: | http://www.yamazaki.co.jp |
初期導入: | 寮の確保(Wi-Fi環境あり) エアコンなど生活家電 自転車支給 など |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約22万円
※技能習熟等に応じた昇給あり - 技能実習(月額基本給)
約20万円
受入企業 Interview
管理部長
島村 力 氏
受入れを決めた理由は?
受入れを開始した2015年当時、私たち中国九州支店は大規模工事の仕事が立て続けに入り、人材が足りない状況でした。そんな時、受入制度を導入している他社を知っていた社内の人間から「当社も受け入れてみてはどうか?」との声が上がったのがきっかけです。
受け入れて良かった点は?
受入れを決めてからの準備期間が少なく、フィリピン人に対する情報が不足していたこともあって、戦力としてどれほど期待できるか未知数であり不安でした。しかし、それはよい意味で裏切られましたね。彼らはとにかく真面目で、遅刻や欠勤もしない。すばらしい人材です。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
受入れ当初は何を準備すればいいのかもわからない状態でした。受入れ後に、仕事のマニュアルを作ったり、移動手段に自転車が必要だろうと購入したり、少しずつ用意していったというのが実情です。気をつけていたことを一つあげるなら、彼らが仕事の雰囲気を家族や仲間に伝えたくて、現場の写真をSNSに投稿しようとするので、それは注意しました。
導入予定の企業へメッセージをください。
彼らの多くは家族を支えるため、出稼ぎで日本へやってきます。しかし、長く日本で働き続けたいと思う理由は、決してお金だけではないはずです。実際に、当社の外国人就労者に日本での生活をたずねてみると、「日本は住みやすくて良い国です」と言ってくれます。職場としても環境や接し方さえ間違えなければ、彼らは必ず会社の力になってくれるでしょう。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能1号のサグンさん、ホーラさん、ネルガスさんの3名にお話を伺いました。
サグンさん
母国にいる家族の生活や将来のために、これからも日本でがんばります!
「特定技能になってから、フィリピンにある実家を修理できただけでなく、両親に車まで買うことができました」、そう笑顔で話してくれたサグンさんが今、一番気掛かりなのが11歳と7歳の子どもたちの教育だとか。「私が彼らに残してあげられるものは教育だと思っています。それが彼らの財産になるはず」。家族のために今日も重機に乗りがんばっています。
ホーラさん
貧しかった子ども時代、我が子に同じ思いをさせないために来日しました
「私はすごく貧しい家庭の生まれで、子どもたちに同じような経験をさせたくなくて日本で働く決意をしました」。そんなホーラさんは来日当時、言葉を覚えるのが何より苦労したとか。「漢字を書いて練習したり、テレビやYouTubeを見たりして、とにかく日本語に慣れるようにしました」。趣味は鉛筆画で、休日に自宅でブルドーザーなど重機を描いているそうです。
ネルガスさん
テクノロジーが進む日本の技術には驚かされました!
これまでハワイや北アフリカで働いた経験があるネルガスさん。そのなかでも一番生活しやすいのが日本だったそうです。「会社のルールがしっかりしていて、生活に必要なものや住まいを用意してくれた国は初めて」。そして驚いたのが、建設技術だったとか。「日本は地震が多いけど、トンネルや建物が壊れません。とてもテクノロジーが進んでいると感じました」。