株式会社兼藤

未来のミャンマーのため
兼藤で培った技術を幅広く役立ててほしい

2023.02.01

#VOL.02 #受入事例 ミャンマー東京都
株式会社兼藤

東京都の株式会社兼藤では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのミャンマー人を雇用しています。今回は、同社代表の安藤さんとミャンマー人4名の声をご紹介します。 (2022年10月24日取材)

企業プロフィール

所 在 地: 東京都品川区旗の台6丁目28番8号
事業内容: 内装工事/改修工事/外装工事/駐車場工事/建築工事/企画・設計など
従業員数: 45名 (内:特定技能4名 技能実習14名 すべてミャンマー人)
Website: https://kipto.co.jp
初期導入:

寮の確保(Wi-Fi環境あり) エアコンやテレビなどの生活家電 生活指導員・監理団体(登録支援機関)の通訳・講師 など

給与イメージ

  • 特定技能(月額基本給)
    約26万円
    ※技能習熟等に応じた昇給あり
  • 技能実習(月額基本給)
    約20万円

代表取締役副社長 安藤 豪 氏

受入企業 Interview

代表取締役副社長
安藤 豪

受入れを決めた理由は?

 当社は職人を直用しておらず、先代から個人の業者と提携して事業を展開していました。しかし、これまで付き合いのあった職人や親方が徐々に引退していき、次の世代が育っていないという問題に直面したのが今から10年前になります。それで外国人の受入れに本腰を入れました。

受け入れて良かった点は?

 実は、当社と提携している40代、50代の職人たちは、若手を育てた経験が少ないという問題を抱えていました。それが、当社のミャンマーの若者たちを直接指導することで育成のスキルがアップし、提携先でも若手が増え始めるという意外な相乗効果にもつながっています。

株式会社兼藤

受入れ後の工夫や、気をつけていることは?

 ミャンマーは「微笑みの国」と呼ばれる通り、温厚な気質の人が多いようです。だからこそ、現場で叱られたりすると、ひどく落ち込んでしまうことがあります。中には、どうしてよいかわからず、微笑み返してしまう人も実際にいました。そうしたことで誤解が生まれないように、国民性や文化の違いなどを日本人の従業員たちにも共有するようにしていました。

株式会社兼藤

導入予定の企業へメッセージをください。

 建設業界にはまだまだ優秀な人材が必要です。しかし、私どもの職種においては、職人たちがどんどん廃業や転職をしていき、目に見えて人材が減ってきてもいます。今後、このような状況を改善するにはどうすればよいか。真剣に考えれば考えるほど、外国人の受入れは必然なのではないでしょうか。もし困っているのであれば、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

株式会社兼藤

現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、また職場環境について、特定技能1号として働くミャンマー出身のトゥ アウンさん、テッ ナイン トンさん、アウン ジン ピョさん、ソー カッン モウさんにお話を伺いました。

トゥ アウンさん
今では日本が第2の母国、この国でよい人生を送りたい!

 日本のクロスの技術をミャンマーに伝えたいと来日したアウンさん。今では日本を第2の母国に感じています。「家族と一緒に日本でよい人生を送りたい。そのためにもっと仕事をがんばります!」。

テッ ナイン トンさん
日本で技術を磨き、クロスの需要が高まるミャンマーで活躍したい!

 来日当初、ミャンマーの先輩たちがやさしくて心強かったというテッ ナイン トンさん。夢は自国で内装会社を立ち上げること。「ミャンマーでもクロスの需要が増えてきているので貢献したいです!」。

アウン ジン ピョさん
日本の大仏もミャンマーに負けず劣らず、大きくて驚きました!

 日本の文化の中で特に興味があったのが大仏だったそうです。「ミャンマーにも世界第2位の大きさを誇る仏像がありますが、牛久大仏も大きくて驚いた。日本もなかなかやりますね(笑)」。

ソー カッン モウさん
目指すは、「日本語能力試験1級」取得!

 日本語が堪能で、日本人との日常会話もまったく問題ないレベルです。今は日本語能力試験1級を目指し勉強中。また、運転免許を取りたいそうで「いつかは日本の高級車に乗ってみたいです!」。

掲載号

Visionista/VOL.022022|winter

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