仕事もできれば場の雰囲気も汲みとれる。
だから任せられる!
偶然にも求人に応募してきたベトナム人を採用したことから、彼らの人柄や能力の高さを知り、受入れを始めた埼玉県の松栄工業株式会社。国籍を超えた“関係性の良さ”が強みとなっている。そんな同社代表の船橋さん、そして現場で活躍するベトナム人2名の声をご紹介します。(2022年6月29日取材)
企業プロフィール
所 在 地: | 埼玉県比企郡ときがわ町玉川1739-4 |
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事業内容: | 鉄筋ガス圧接工事/エンクローズ溶接工事/フレアー溶接工事など |
従業員数: | 60名 (内:特定技能2名 技能実習3名 すべてベトナム人) |
Website: | http://www.shoei-ind.co.jp |
初期導入: | 寮の確保 生活家電一式 など |
給与イメージ
- 特定技能(月額基本給)
約25万円~
※資格取得毎に昇給あり・各種手当てあり - 技能実習(月額基本給)
約19万円~
受入企業 Interview
代表取締役社長
船橋 数晃 氏
受入れを決めた理由は?
もともと2014年から、設計士としてベトナム人を一人雇用していました。彼の働きぶりはすばらしいもので、仕事もできれば数字にも強く、雰囲気を汲みとってもくれる。これほど優秀ならきっと他のベトナム人も優秀だろうという期待と、ベトナム人設計士が少しでも働きやすいように同郷の人たちを雇用してあげたいとの思いから、2015年に外国人技能実習制度の利用を始めました。
受け入れて良かった点は?
仕事へのモチベーションの高さには驚かされました。もちろん個人差はありますが、彼らの特徴として仕事に対しての勘が良いのです。基本的に彼らは仕事を覚えようと覚悟を持って来日しているので、どんな作業にも臆することなくチャレンジしてすぐに習得してくれます。
受入れ後の工夫や、気をつけていることは?
ベトナム人は年功序列ではなく、入社時期が早い人を先輩として扱います。そのため、たとえ年長者でも後に入社すれば、年下の人たちから後輩扱いされてしまいます。ただ、やはり歳の差が離れた年下に指示されるのは、あまり気分の良いものではないはず。そこで、現場で一緒に組ませる人員は、年齢差や性格などを踏まえて考えるようにしています。
導入予定の企業へメッセージをください。
彼らは母国を離れて日本でがんばっています。そうした姿を見ていると、会社として生活をサポートすることに喜びを感じますし、個人的にも成長していく様子が何よりもうれしい。日本人の中には、彼らに不信感を持つ人もいるようです。でも「自分がまったく環境の違う国で働くことになったら」。そう考えると、何をしてあげるべきかが見えてくると思います。
現場で働くみなさんの声
日本での仕事や生活、また職場環境について、特定技能1号として働くベトナム出身のアインさん、ヒエップさんにお話を伺いました。
アインさん
職場の雰囲気のよさが心の支えとなり、日本での仕事も生活もがんばれる!
ベトナムにいる両親や兄弟たちへ仕送りをするため、日々仕事をがんばっているアインさん。会社が用意してくれた一軒家で寮生活をしています。「寮では同じベトナム人の仲間がいるのでさびしくありません。週末には会社の日本人とお酒を飲むこともあって、にぎやかで楽しいです」。その笑顔からは、社員同士の仲の良さが伺えました。
ヒエップさん
やさしく仕事を教えてくれた「お父さん」の期待にこれからも応えたい!
ヒエップさんは日本語が得意で、現場では職人さんと打ち合わせができるレベルだそう。会社からの信頼も厚く、いつも一緒に作業を行う先輩の長瀬さんを「お父さん」と呼び、コンビネーションもバッチリとか。「日本にきたばかりの頃からやさしく仕事を教えてくれたのがお父さん。これからもずっとコンビを組んでいきたいです」。