武田建設株式会社

「日本で働き続けたい」 彼らの夢を全力でサポート

2022.09.01

#VOL.01 #受入事例 ベトナム香川県
武田建設株式会社

香川県の武田建設株式会社は、2014年からベトナム人を受け入れ、未来を担う人材として指導しています。今回は同社代表の武田さん、そして現場で活躍するベトナム人3名の声を紹介します。 (2021年12月21日取材)

企業プロフィール

所 在 地: 香川県木田郡三木町井上3000-45
事業内容: 鉄筋工事
従業員数: 70名 (内:特定技能3名 技能実習4名 すべてベトナム人)
Website: https://www.takeda-const.co.jp
初期導入: 寮、社宅の確保 生活家電 インターネット環境 など

給与イメージ

  • 特定技能(月額基本給)
    20万円(1年目)
    ※現場手当 技能習熟等に応じた昇給あり
  • 技能実習(月額基本給)
    約14.4万円
代表取締役会長 武田 美治 氏

受入企業 Interview

代表取締役会長
武田 美治

受入れを決めた理由は?

 人材確保が第一の理由です。また、ベトナムは親日国で、国民の平均年齢が若いことも大きいですね。7年前から雇用し始めたのですが、その時の日本の平均年齢が約46歳だったのに対して、ベトナムは30歳以下。現地に視察へ行きましたが、若者が多く、とにかく活気がありました。若い力を必要としていたので、すぐに受入れを決めました。

受け入れて良かった点は?

 彼らは感心するほど真面目に働いてくれます。それに努力家ですし、真剣に取り組むので物覚えも早い。日本語の勉強にも熱心で、その熱量が周囲にも伝わり、社内でも彼らの働きぶりに文句を言う人はいません。力仕事が多い職場なので、今ではなくてはならない存在ですね。

武田建設株式会社

受入れ後の工夫や、気をつけていることは?

 特に工夫していることはなく、現場でも仕事の教え方は日本人と同じように「やって見せる」が基本です。受入れを検討するにあたって、何より不安に思うのが言葉の壁だと思いますが、身振り手振りで十分伝わりますし、彼らも見よう見まねで真剣に取り組んでくれます。1カ月もすれば、ほとんどの人が基礎的なことであればできるようになっています。

武田建設株式会社

導入予定の企業へメッセージをください。

 外国人を雇用することの懸念材料のひとつとして「失踪などが心配」という声もあります。しかし私の経験上、密なコミュニケーションさえ取っていれば、そうした問題は起きないと思っています。大事なのは、寮での生活に目を配り、会社のなかで上司や同僚がきちんと向き合うなど、こちらから彼らに関わっていくこと。それがトラブルを未然に防ぐ一番の方法です。

武田建設株式会社

現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、またこれからの目標について、特定技能1号のトゥオンさん、クェンさん、ディンさんの3名にお話を伺いました。

トゥオンさん
故郷を感じる香川でこれからも暮らしていきたい!

 特定技能外国人のリーダー的存在となっているのがトゥオンさんです。社内ではベトナム人の通訳もこなすほど日本語が堪能で、日本人や日本の文化に親しみを覚えており、特に香川県の風景が気に入っているそうです。「香川はとても静かで故郷に似ています。この土地でずっと暮らしていくために仕事をがんばっていきたいです!」。

クェンさん
夢は、特定技能2号になって妻や子どもと日本で暮らすこと!

 ムードメーカーとして、いつも場を盛り上げているというクェンさん。日本の好きなところは、ベトナムよりも生活環境が良いということ。そして、何よりも日本人の上司や同僚の人柄だそうです。「みんなやさしくて親切で、仕事も本当に丁寧に教えてくれるんです」。今は日本語を勉強中で、特定技能2号になって、妻や子どもと日本で暮らすことを夢見てがんばっています。

ディンさん
お世話になっている会社の皆さんに仕事で恩返しする!

 冷静沈着で物覚えが早いと、周囲からの評価が高いディンさんは、現場での施工に取り組んでいます。当初はまったく読めなかった図面も、上司から丁寧に教えてもらったおかげで、今は理解できるようになったとか。現在の目標は、そんな会社の皆さんに仕事で恩返しをすることだそうです。「会社に貢献して、もっと幅広く仕事を任せてもらえるようになりたいです!」。

掲載号

Visionista/VOL.012022|autumn

詳細へ