成長を求めて来日し今では後輩たちをまとめる
リーダー的存在に
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称マナ さん(32歳)
特定技能開始日:2020年12月10日
滞在期間:7年目
出身:インドネシア
2024年12月5日取材当時
将来を見据え日本行きを決断
約1年半、コンビニ店員として働いていましたが、給与の低さや海外での経験を求めて退職しました。日本のことはあまり知らなかったものの、将来のステップアップにつながると考え、思い切って日本での就労に挑戦しました。
集団面接には20人が参加し、唯一マナさんが合格。2014年4月に来日する。
新妻鋼業へ就職し加工場からのスタート
技能実習生は加工場に配属され、最初は手元作業から始まります。1年目は仕事の進め方がわからず、インドネシア人の先輩と一緒に作業していました。生活面でも先輩から買い物の場所や方法について教わりましたが、当時はハラール食品が少なく食べ物には苦労し、鶏の唐揚げや魚が中心の食事が続きました。
指導する立場に変わり、教える難しさを実感
2年目になると、指示を待たずに自分から動けるようになりました。また、新たに後輩ができて、今度は私が教える立場にもなりました。教えるのは正直、想像以上に難しかったです。でも、怒るのは好きではないので、できるだけ丁寧に伝えることを心がけました。3年目になると、鉄筋の曲げ作業だけでなく、切断作業も任されるようになり、やることが増えて忙しくなっていったのもこの頃です。
日本企業でバイクの備品作りに従事。
再び新妻鋼業へ、初めて現場作業を経験
2019年に母国で結婚したのを機に、もう一度日本へ行くことを決めました。再び新妻鋼業に就職し、週3回ほど現場に出るようになりましたが、日本語は忘れておらず、簡単な作業から始められたため、現場作業もスムーズに慣れることができました。
大規模現場を経験し苦手な高所も克服
親方と同じチームの一員として動けるようになり、仕事の流れがわかってサポートもできるようになりました。大きな現場では24階建てのマンション建設にも携わり、高所作業にも挑戦しました。実は、働き始めた頃は高い場所が怖くて、慣れない環境や周りのスピード感にも圧倒されていましたが、経験を重ねるうちに不安は消え、今では高所作業も問題なくこなせるようになりました。努力を重ねた分、仕事への自信がついてきました。
2024年に一級鉄筋施工技能士を受験し、無事に合格しました。学科は日本語での試験だったため、過去問を使い、仕事の合間や帰宅後に一人で勉強を重ねました。実技試験は、会社のサポートを受けながら現場のない日に加工場で練習を積み重ねて技術を磨きました。周りの協力もあり、確実な準備が合格につながりました。
次の日が休みの時は、寮のリビングに集まって仲間と過ごします。一緒にご飯を食べて、いっぱい話をして、カラオケしたり映画を観たりして楽しんでいます。
先輩社員伊藤さんからメッセージ
マナは社員からの信頼も厚く、職長たちから「現場にマナがいると安心する」と言われるほどです。また、面倒見がよくやさしい性格でもあって、後輩が講習を受けに行く際、「会場までの道がわからない」と聞くと、日曜日で休みだったにもかかわらず、自ら同行を申し出たこともあります。慎重で真面目な性格から一級鉄筋施工技能士にも一発で見事合格しました。寮でも後輩をまとめる模範的なリーダーとして、周囲からの信頼を集めています。
