“ゼロからのスタート”から
マイカーを購入して
今は週末にドライブへ!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称ズン さん(33歳)
特定技能開始日:2021年6月10日
滞在期間:6年目
出身:ベトナム
怖かったのが「生魚」でした
日本行きが決まってまず用意したのがカップラーメンです。日本人は私たちが普段口にしない生魚を食べると聞き、食べられるものがあるか、とても心配でした。
現在の恋人と送り出し機関で出会い、交際がスタート。
ベトナムとは勝手が違った日本の土木
日本に来る前、ベトナムで同じような業種の会社で3年ほど勤めていました。トンネルを造る現場で掘削作業などをしていたので、現在の仕事内容もなんとなくは理解できました。ただ、使う道具も違えばルールも違い、そうした意味ではゼロからのスタートでした。
車がほしくて会社に直接交渉
日本での生活に慣れ、日本語が上達してくると、自然と仕事も楽しくなっていくものです。20階建てマンションのような大きい現場も任されるようになって、やりがいや充実感も増していきました。この頃には車の免許も取りたくなり、教習所へ通って取得。それまでは車に興味もなかったのですが、だんだんとマイカーが欲しくなってしまって。ローンを組むのが難しいので、会社に交渉して一旦お金を工面してもらい、月々支払っています。
念願叶ってほしかったハイブリッドカーを購入しました!
職人として活躍の場を広げたい!
仕事はますます順調になっていきました。そんな自分があるのも、仕事を教えてくれた若林さんのおかげだと思っています。会社のなかでもトップレベルの技能を習得していて、厳しいけど尊敬している大先輩です。若林さんからすべてを教わり、今があります。
プライベートも充実してきて、週末はドライブへ出かけています。恋人と京都や大阪へ遊びに行きました。
夢や家族のために特定技能2号へ
今の目標は特定技能2号になることです。恋人と結婚して日本で一緒に暮らすのが夢で、恋人も香川県で仕事を探しているところです。それとはまた別に、ベトナムで暮らしているお父さんやお母さんのために家も建ててあげたいんです。そのためにも、早く1級土木施工管理技士の資格を取得したいです。
先輩社員若林さんからメッセージ
来たばかりの頃から、わからないことはメモを取り、知らない言葉があればスマホで調べるなど、努力家であることは間違いありませんでした。言葉のわからない彼とのコミュニケーションはやっぱりスマホで、当初は翻訳アプリを使って会話していました。そんな彼が、今では重機に乗って主力として働いています。とても感慨深いですね。
NGUYEN VAN DUNG
2023年4月24日取材