株式会社ヤマコン
ホアンさん

FUTURE

社内初ベトナム人の
「工務主任」として
ずっと日本で活躍したい

2024.02.01

#VOL.04 #キャリアパス ベトナム山形県PICK UP

海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。

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氏名HOANG DINH HOANG
愛称ホアン さん(33歳)

特定技能開始日:2019年12月2日
滞在期間:10年目
出身:ベトナム

FUTURE ベトナム
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チャンスを逃さず震災後の日本へ

 ベトナムでも同じ業種の会社で社員として働いていて、ずっと日本に行くことを夢見ていました。2011年にようやく日本へ行くチャンスがやってきたのですが、その時に起きたのが東日本大震災です。当時、多くのベトナム人が日本行きを躊躇するなか、私は迷わず決断しました。

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 日本語は少し学んだのですが、ほぼ通用せず焦りました。

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先輩が手に取ったものを見て名前を覚える

 一番困ったのが道具の名前です。先輩から「〇〇を持ってきて」と言われたら、一旦探すふりをして「見つかりません」と答え、「どこにありますか?」と聞いて、先輩が手に取ったものを見て名前を覚えていました。ずる賢いかもしれませんが、当時はそれしか方法が思い浮かびませんでした。

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日本人社員たちと家族のような関係に

 日本の仕事のやり方に慣れ始めた頃、千葉県船橋市の営業所へ転勤になりました。そこではベトナム人を教える立場になったのですが、同じ営業所の日本人たちととても仲良くなり、家族みたいな関係になりました。それがうれしくて、会社にお願いして1年の予定が2年近く千葉で働かせてもらいました。

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 2年ほどベトナムの会社で働く。

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同郷だからこそ、あえて厳しく育てる

 もう一度日本で働きたくて、2016年に再来日しました。まだ運転免許はなかったけど、ただのサポートではなく、ほとんどオペレーターと同じような業務をしていました。後輩の育成もしていて、日本語も教えていました。日本人の先輩たちに怒られるよりも、同郷の私から怒られたほうがまだショックも少ないだろうと、かなり厳しくしていましたね(笑)

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 「コンクリート圧送」の建設分野特定技能1号評価試験を受験。合格し特定技能1号の在留資格を取得。

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職人として活躍の場を広げたい!

 1級コンクリート圧送施工技能士の試験に合格。試験勉強では湯本さんに過去問を用意してもらうなど、助けていただきました。

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 日本で家も買いたいし、車も買いたい。結婚だってしたいと思っています。だからこそ、早く特定技能2号になりたいです。

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管理部係長
湯本 亜久里

先輩社員湯本さんからメッセージ

 ホアンさんにはほとんどオペレーターとして現場に入ってもらっています。現場監督との打ち合わせも日本語で、段取りも自分で組んでいます。また、外国人だけでなく日本人にも作業内容を教えている、実質的なリーダーです。社内トップレベルの技能を取得していて、ベトナム人として初めて「工務主任」の役職がついた社員でもあります。さらなる活躍が楽しみです。

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HOANG DINH HOANG

2023年5月24日取材

掲載号

Visionista/VOL.042024|winter

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