夢は岡興産のような
魅力あふれる会社を作ること!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称シナット さん(28歳)
特定技能開始日:2021年12月1日
滞在期間:6年目
出身:カンボジア
父の手伝いで大好きになった野菜の栽培
観光地として人気のあるカンボジアのアンコールワットで生まれ育ちました。実家は農家で、幼い頃から父の手伝いで野菜を育てていました。今でも畑に立つのは大好きです。
日本人しかいない環境で日本語レベルがアップ!
和歌山県にある重機のリースやメンテナンスを行う会社で3年間、技能実習生として学んでいました。同時期に同じカンボジア出身の技能実習生もいたのですが、すぐに帰国してしまい、結果的に周りに日本人しかいない環境で働くことになりました。ですが、そのおかげで日本語が上達したと思っています。
帰国していた1年間は、日本語を教える学校で講師として働いていました。
初仕事は会社の周りの草刈りだった:1
入社して最初に任されたのが、草刈機で会社の周りの雑草を刈る作業です。初めはそうした単純作業から教わっていました。またこの時期に教わったものの中で特に重要だったのが、重機についての安全教育です。
初仕事は会社の周りの草刈りだった:2
当社は山中や河川といった、足場が悪く危険な現場で重機に乗り、作業をする機会がたくさんあります。そのため、まず安全を確保する大切さを何度も教わりました。一度強く注意されたのが、わかっていないのに「わかりました」と返事をしたこと。よく理解していないのに、わかったふりをして作業をすると、事故のリスクは高まります。それからは少しでもわからないことがあったら、必ずわかるまで質問しています。
グループ会社が催している地元のお祭り「竹灯り」では、お化け屋敷でお化け役を担当。
会社のみんなの協力で重機の資格を無事取得!
現場に出るようになり、車両系建設機械の資格にもチャレンジしました。ただ、講習で使うテキストはカンボジア語に翻訳されているものがなく、悩んでいたところ、岡会長をはじめ、社長や上司の伊藤さん、また事務の方々がみんなで私が苦手としている漢字をひらがなに書き直してくれたのです。おかげで無事資格を取得できました。
職人として活躍の場を広げたい!
土石流などを防ぐ砂防堰堤(さぼうえんてい)を作る工事や、道路の法面(のりめん)にブロックを積む工事など、現場の難易度が一段階アップ。
2021年度には優秀外国人建設就労者として表彰されました。
技術力を高めて会社の力になりたい!
私は今の仕事が大好きなので、早く特定技能2号へ移行して、この国で学び続けたいと思っています。そして、いつかはカンボジアへ戻り、自分の会社を立ち上げることを目標にしています。その時は、岡興産をそのままモデルにしたような、魅力あふれる会社に育てていきたいです!
先輩社員伊藤さんからメッセージ
彼は「日本人より日本人」です。同僚や上司が腰をおろす前に、シナットが先に腰をおろしているところは見たことがありません。お昼の休憩でも、彼はカンボジアから持ってきたボロボロの日本語の辞書を読んでいます。とにかく勤勉で努力家、そして気配りができる人間です。彼は仕事を覚えるためや、周囲と仲良くするために、何をすればいいのかを理解しています。そんな彼のことを、会社の人間全員が大好きなんです。
SORN SINAT
2023年4月4日取材