全国初の特定技能2号
そして、あこがれのマイホームを日本で!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称オウヒ さん(36歳)
特定技能開始日:2020年11月1日
滞在期間:11年目
出身:中国
家族の生活を安定させるために日本へ
結婚して子どもが生まれたのをきっかけに、日本で働くことを考え始めました。日本に詳しい友人に「日本はどんな国?」と聞いてみると、「中国よりも生活レベルが高い」と教えてくれました。そこで、生活をより安定させるために日本で働くことを決めました。
コンクリート圧送の仕事を選んだ理由は「おもしろそうだから」
3カ月学んだ日本語がまるで通用しなかった
約1カ月の間、掃除や片付けをしていて、その後はポンプ車のホースを洗ったり、ジョイントを取り付けたりといった手元作業が中心でした。当時、何より苦労したのが日本語です。中国の送り出し機関で3カ月ほど日本語を勉強してきたのに、まったく通用しなくてショックでした。
現場監督と打ち合わせして自分で作業内容を考える
徐々に仕事にも慣れてきて、マンションなどの大きな現場での作業もこなせるようになりました。課題だった日本語は、自分から日本人の先輩たちに話しかけることで、仕事内容とともに少しずつ理解できるようにもなっていきました。3年目にもなると、日本語レベルが上がったことで、自分で現場監督と話し、考えて作業できるようにもなりました。
コンクリート圧送施工技能士3級の試験に合格して、コンクリートポンプ車オペレーターに
職人として活躍の場を広げたい!
「コンクリート圧送」の建設分野特定技能1号評価試験を受験。合格し特定技能1号の在留資格を取得。
2021年度には優秀外国人建設就労者として表彰されました。大好きな今の仕事で評価されたことは本当にうれしかったです!
職長を任され他社や現場監督からの信頼度がアップした
日本で働き始めたばかりの頃、外国人ということもあり、本当に仕事ができるかどうか、周囲から不安に思われていたはずです。でも、職長を任されるようになって、現場にいる他の職種の方や、現場監督からの信頼を感じるようになりました。また、後輩の中国人や、会社が新たに受入れを始めたインドネシア人に教える機会が増えたのもこの頃です。おかげで、教える難しさやコミュニケーションの大事さを学ぶことができました。
全国初の特定技能2号に
2022年4月に「特定技能2号」の在留資格を全国で初めて取得しました。今の目標は、一戸建てを購入して、妻と子どもと日本で生活することです!
先輩社員北川さんからメッセージ
オウヒが日本へ来たばかりの頃は、私と組んで現場へ行くことがほとんどでした。仕事を教えるとすぐに覚えてしまい、とにかく飲み込みが早いのには感心していました。プライベートでも一緒に遊ぶことが多くて、彼はビリヤードがすごく上手なんです。中国でかなり腕を磨いていたようで、いつも負かされていました。今振り返ると、そうした時間が仕事での彼との信頼関係にもうまくつながっていたのだと思います。
WENG FEI
2022年12月2日取材