仲間と励まし合い真面目に努力すれば
必ずうまくいく!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称サトシ さん(30歳)
特定技能開始日:2021年3月3日
滞在期間:8年目
出身:ミャンマー
少しでも早く自立したくて日本行きを決意
実家は洋服店で、子どもの頃からレジや店番などの手伝いをしていました。でも、お店を継ぐのではなく、大人になるにつれて早く自立したいと思うようになり、日本で働くことを決意しました。
30人以上が面接を受け、わずか3人の合格者のうちの一人として来日
価値観や言葉の違いに困惑
日本に来てまず驚いたのが、時間に対する厳しさです。例えばお昼休憩もぴったり1時間を守ります。ミャンマー人はそれほど時間にうるさくないので、平気でオーバーしてしまいます。日本の価値観に慣れるまでに少し時間がかかりました。また、苦労したのが日本語です。来日前に少し勉強していましたが、ほとんど通用しませんでした。
慣れない生活に仲間と励まし合う日々:1
仕事はすべてが初めてのことで、想像以上に大変でした。1カ月の間、実習場で基礎的な作業を学ぶ研修を受けたのですが、その時に親身になって教えてくれたのが係長の伊藤さんです。私たち1期生は何もわかっていない状態で教わっていたので、伊藤さんも苦労したと思います。
慣れない生活に仲間と励まし合う日々:2
現場では最初にサンドペーパーをかける作業から始めました。力が必要なので、筋肉痛になってつらかったのを覚えています。慣れるのには1年ほどかかりましたが、教わったことを忘れないようにと、仕事中にメモしたことを現場への行き帰りの電車で、何度も見返すなど努力は続けていました。うまくいかないことがあると、寮で一緒だったほかの1期生と励まし合っていましたね。
ミャンマーで結婚式をあげました。
作業難易度が上がり緊張感を持って臨む
比較的簡単なビニールクロスの貼付けから、扱いが難しい布クロスの貼付けを任されるようになりました。布クロスは価格がとても高く、水に濡らしてはいけない、糊や汚れは絶対NGと、慎重な作業が求められます。より緊張感を持って作業に臨んでいました。でも、時には失敗してやり直しになることもありました。
2級表装技能士取得!!
これからも日本でさらに高い技術を学びたいですし、家族のためにもっと稼ぎたくて国家資格の2級表装技能士を取得しました!
技能資格や運転免許を取得するのが目標!
先日、初めてクロスの技術を競い合う競技大会に参加しました。残念ながら入賞することはできませんでしたが、とても大きな経験となりました。今は1級表装技能士の資格はもちろん、最終的な目標として、日本語能力試験の1級や普通運転免許も取得したいです!
先輩社員伊藤さんからメッセージ
私は、外国人はおろか日本人にも指導した経験がなく、受入れは手探りでのスタートでした。ですから、サトシたち1期生とは一緒に成長してきたと思っています。彼らとは言葉でのコミュニケーションがとれなかったので、通訳に来てもらい、身振り手振りを交えながら少しずつ教えていきました。難しい作業をサトシはよく学んでいったと思います。真面目に努力したからこそ、今の彼の実力があるのだと感心しています。
SOE KHANT MAW
2022年10月24日取材
本ページの記事は、TNK協同組合のティンギィ ピョーさんに
通訳していただき、作成しております。