職長となった今
家族のためにもっと進化したい!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称ハー さん(30歳)
特定技能開始日:2021年2月5日
滞在期間:7年目
出身:ベトナム
大学でダクト工事を知り、来日を決意
幼い頃は体が弱く、毎日のように医者に診てもらっていました。父と母はとてもやさしくて、病院で注射を打った帰りは必ずお菓子を買ってくれたのを覚えています。ベトナムの大学に在学中、ダクト工事の仕事を知ったのがきっかけで興味が湧き、今の仕事を選びました。
父、母、3人の姉兄の応援を受けていざ日本へ!
工場や現場で見習いをしながら仕事を学ぶ
会社に併設されている工場でダクトの切断、組立てなど簡単な作業に従事していました。その後、2カ月ほどで現場へ出て、先輩に工具を渡したり、作業の補助をしたりとサポートしながら仕事を覚えていきました。
図面が読めるようになり、作業の難易度もアップ!
工場での作業では比較的組立てが簡単な直管から、S字に加工されたS管を扱うようになり、難易度も上がっていきました。また、現場でも仕事に慣れてくると、実際に高所作業車に乗って、高い場所でダクトを設置する作業を任せてもらえるようになりました。3年目には図面を読めるようにもなり、できることが増えるにつれて自信もついていきました。
技能士検定2級を受験し見事合格!さらなる高みへ
4年目に2級建築板金技能士の試験にチャレンジし、合格することができました。実技についてはある程度の自信があったのですが、日本語の読み書きに少し不安がありました。「きっと無理だろうな……」と思っていたので合格した時は本当に驚いたし、最高の気分でした。資格を取得したことで、現場でも職長を任せてもらえるようになったのですが、今振り返ると、実力的にはまだまだだったと思います。
職人として活躍の場を広げたい!
「建築板金(ダクト板金作業)」の建設分野特定技能1号評価試験を受験。合格し特定技能1号の在留資格を取得。
現在、父が怪我をして働けない状況です。だからこそ、その分、私が日本でがんばって家族を支えていきたいです!
いつか日本で家族旅行がしたいです。父や母に東京タワーや大阪城を見せてあげたい!
先輩社員小林さんからメッセージ
農業をしている彼のお父さんが、仕事中に怪我をしてしまったことがあります。それで急遽ベトナムへ帰ることになりました。彼は本当に家族を愛しているので、とてもショックな出来事だったはず。働けなくなったお父さんのためにもまだまだ日本でがんばりたいと言っています。そんな彼のために、私も世話役として全力でサポートしていきたいと思います。
TRAN VAN HA
2022年9月29日取材
本ページの記事は、黒澤工業株式会社のグエン ホアン ヨアンさんに通訳していただき、作成しております。