日本室内設備工業株式会社
タインさん

FUTURE 日本室内設備工業株式会社 タインさん

高い技術力を学ぶ!その想いひとつだった
僕のキャリア年表

2022.09.01

#VOL.01 #キャリアパス ベトナム東京都

海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。

FUTURE 日本室内設備工業株式会社 タインさん Profile
氏名LE VAN THANH
愛称タイン さん(32歳)

特定技能開始日:2021年2月19日
滞在期間:7年目
出身:ベトナム

FUTURE ベトナム
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FUTURE 来日前

「日本で働きたい!」明確な夢を持って大学へ

 ベトナムでは日本へ働きに行きたいという人は多くて、僕もそのうちの一人でした。卒業後は日本の建設業で働くという明確な目標を持って大学に入学し、建築を学べる学部を専攻しました。

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FUTURE 来日(入社)

 内装仕上げ施工の技能実習生として日本室内設備工業株式会社に入社

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FUTURE 来日(入社)

この会社を選んでよかったこと

 この会社で働きたいと思った理由は、日本でも歴史のある有名な会社だったからです。そうした会社だったら高い技術を持っているはずですし、仕事に対する姿勢もきっと他社とは異なるはず。日本の中でもトップレベルの知識と技術を学べると思いました。予想通り、日本室内設備工業の仕事はすばらしいものだった。僕もこの数年でかなりの技術力が身についたと感じています。

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FUTURE 技能実習生1~3年目

初めての海外生活は不安がいっぱい…!:1

 大学で建築を学んだとはいえ、内装仕上げ(クロス工事)についての知識はゼロ。現場へ出ても先輩の作業を見よう見まねで覚える毎日でした。最初の1年は基礎的な作業の繰り返しで、石膏ボードのビス留めやパテ処理などを担当していました。2年目になると、作業が上達してきて、クロス貼りも任せてもらえるようになり、正確さが必要な大部屋の壁や天井部分の施工も手伝うようになっていきました。

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FUTURE 技能実習生1~3年目

初めての海外生活は不安がいっぱい…!:2

 この頃、大変お世話になったのが、協力会社の職人さんです。現場で一緒だと常にアドバイスしてくれて、クロス職人の"いろは"を教えていただきました。たとえミスをしても声を荒げたことなど一度もなく、やさしく丁寧に教えてくれました。心から感謝していますし、一番尊敬する職人です。

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FUTURE 建設就労者1~2年目

交流会への参加で日本語力がアップ!

 日本語をもっと話せるようになりたくて、仕事後や休日に外国人の交流会に参加するようになりました。フィリピンやタイ、アメリカやスリランカの人たちが集まっていて、話すときは母国語NG。日本語しか使ってはいけないので、コミュニケーションを取りたいという気持ちが強い人ほど、日本語が上達します。今の日本語力があるのは、この交流会での経験が大きいと思っています。

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FUTURE 特定技能外国人1年目

職人として活躍の場を広げたい!

 日本で技術の習得を続けるため、2021年2月に「内装仕上げ」の建設分野特定技能1号評価試験を受験。合格し特定技能1号の在留資格を取得。

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FUTURE 現在

仲間たちとグローバル企業を立ち上げたい!

 ベトナムの建設業界の需要が高まっているにもかかわらず、クロス貼りの業者は少ないようです。そこで、今日本にいる友人たちや、母国の仲間たちに声をかけて、ベトナムで建設会社を立ち上げることを計画しています。日本で技術を身につけたさまざまな職人を集めた会社にすることが目標です。海外へも展開していきたいので、英語力も身につけていきたいと考えています。夢はグローバル企業ですね!

FUTURE 先輩社員 小栗 裕司 氏
取締役営業部長
小栗 裕司

先輩社員小栗さんからメッセージ

 彼は集中力があり、コツコツと仕事を積み上げていくタイプです。だからこそ、大きな失敗をしたという話を聞いたことがない。また、人が嫌がるような作業を率先して取り掛かる真面目さもあります。以前、私が現場を見に行ったら、タインが見当たらないので「どこにいるんだ?」と呼びかけると、トイレの狭い奥から「ここだよ」と、ヒョコッと顔だけ出すんです。狭い場所でクロスを貼ろうとすると、手や体が入らないので、汚れるし、なかなか作業が進まない。でも、彼はそんなときこそ体を張ってがんばるので、すばらしい職人に育っていると思います。

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PHAM TUAN HIEP

2022年6月9日取材
本ページの記事は、日本室内設備工業株式会社の
ダオ ミー ハインさんに通訳していただき、作成しております。

掲載号

Visionista/VOL.012022|autumn

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