職長になるために
資格取得に向けて
猛勉強中です!
海外で働くことは、人生において大きなチャレンジです。特定技能外国人は、どんな経験を経て「今」にいたるのか。「この先」にどんな夢を見据えているのか。チャレンジャーたちのキャリアをご紹介します。
愛称ビン さん(33歳)
特定技能開始日:2020年12月16日
滞在期間:11年目
出身:ベトナム
2025年8月27日取材当時
農家の両親に背中を押されて
ベトナムのバクザン省(現・バクニン省)で生まれ育ちました。実家はライチ農家で、幼い頃は収穫時期に手伝ったりもしていました。建設業を知らない両親に、私が「日本へ行って働きたい」と告げると、「まだ若いんだから、がんばってきなさい」と背中を押してくれました。
2014年、22歳の時に来日。名古屋空港から長野県へバスで移動し、1カ月間、寮生活を送る。そこで初めて雪を経験。
写真付きリストで道具を覚える
最初は会社に置かれているベニヤの整理整頓からスタートしました。同じ規格のものをまとめるのですが、種類や寸法がそれぞれ違うので、意外と手こずりました。その後、現場へ出て作業の準備を手伝うようになりましたが、道具の名前がまだあやふやで戸惑うこともありました。そこで、会社が用意してくれた写真付きのリストを毎日見て、少しずつ覚えていきました。
先輩に注意されながらも「建て込み」を習得
先輩について「建て込み」を行うようになりました。この作業の精度が建物の仕上がりを左右するので、水平・垂直を厳密に保つ必要があります。でも、当時はまだまだ未熟でうまくいかず、先輩からよく注意されていました。一人でできるようになるまでは半年ほどかかったと思います。
ベテラン職人から学んだ図面の読み方
図面を読む仕事が増えました。最初は記号や高さの意味も難しく、読み方を覚えるのに時間がかかりましたが、日本人のベテラン職人に教わりながら、少しずつ理解を深めていきました。墨出しの寸法を間違えそうになって冷や汗をかいたこともありましたが、そうした経験が正確さへの意識につながっています。
同じく来日して製造工場で働いていた女性に一目惚れ。2017年に交際を始め、初デートはスカイツリー。2年後の2019年、めでたく結婚。
日本語で学び、免許を取得 仲間を乗せて現場へ走る日々
特定技能として働き始めてからすぐに車の免許を取得しました。教習所ではすべて日本語のテキストで、漢字ばかりの筆記試験に苦労しましたが、独学で調べながら3回目の挑戦で合格。免許を手にした時は本当にうれしかったです。会社の車を運転して現場へ向かうようになりました。
特定技能2号へ移行。
職長を目指して資格の勉強に挑戦中
他社の現場に応援に行って、ベトナム人だけのチームで作業を任されることも増えてきました。今は職長を目指し、2級建築施工管理技士の資格取得に向けて勉強中です。日本で一緒に暮らしている妻と3歳、1歳の子どものためにも、来年の試験には必ず合格したいです。
日本語講師フォンさんからメッセージ
吉美建設では第1週と第3週の日曜日に日本語勉強会を行っていて、ビンさんは毎回欠かさず参加しています。彼ほど素直で吸収力のある生徒はなかなかいません。漢字の覚え方をたずねてきたり、確定申告や家族の手続きまで相談してくれたりと、常に日本で生活するために努力しています。また、無遅刻・無欠勤を10年以上続ける誠実さと責任感には本当に感動します。人として信頼できる、そんな存在です。
